2023_向津具シングルマラソンを完走 【2022.秋 ~ 2023.初夏 シーズンの締めくくりに】

マラソン(大会)

1.”向津具シングルマラソン” の紹介

向津具(むかつく)とは、地名です。とても起伏の激しいコースを走らされるので、参加者の方々はよくムカツク感じになるんですが、山口県の日本海側に位置する向津具半島一帯の地域名です。

この向津具マラソンは、下記のように 84.39km・42.195km・30km の部 と、3部門で構成されています。

ダブルフル → ウルトラマラソン

シングルフル → フルマラソン

棚田ウォーク → 30kmのウォーキングイベント(ファンランではない、本格的に歩くイベントです。)

また、特筆すべきは、このコロナ禍で殆どの大会が値上げされて、参加するにも躊躇するようなご時世で、破格とも思えるような値段(おそらく創設以来、値上げされていないでしょう。)で運営されており、とても頭の下がる思いです。

 

2.過去の気象データから推測する傾向と対策

今年度(2023.6)開催時の気象データは、下表のとおりでした。

朝方までの雨も上がり、午前中は走りやすい気象条件でしたが、正午過ぎから晴れ間も多くなり気温上昇のため、バテ気味になりました。

 

昨年度(2022.6)開催時の気象データは、下表のとおりです。

天候は今年と同様に、曇のち晴でしたが午後からの気温の上昇もそれほど苦にならず、走りやすかったです。

 

参考までに、一昨年以前(2021~2018)の気象データは、下表のとおりです。

 

 

過去6年分の開催時間帯(8:00~14:00)の気象条件を平均すると、

天候 ・・・ 曇が多い

気温 ・・・ やや高い(22~25℃)

湿度 ・・・ やや高い(85→73%)

となり、梅雨時特有の高温多湿の条件が当てはまります。また、天候は基本的に曇が多いながらも、時折陽射しがある “明るい曇り空” となることが多いようなので、”夏場のレースとなる覚悟と備え” が必要だと思います。

コースは油谷湾に面する海辺から、山の上(千畳敷:標高333m)まで起伏に富んでおり、上の方は下界と比べて風も強く、体感的に3~5℃位は低く感じられました。昨年(2022.6)の大会は、山の上には雲がかかっており陽射しどころか霧の中での走行・休憩(大きいエイドがあります)となり、とても涼しかったです。

 

3.コースについて

全コース図は下図のとおりです。特に、縦断図(高低差)には注目です。

前半までに、標高100m程度の峠を2回超えて、標高300m位の山(千畳敷エイド)まで登り、しばらく緩急のある山道を下って、後半にもう一度 250m程度の峠道を超すという、とてもタフな道のりとなっています。

 

このコースの縦断高低差・勾配は下記のとおりです。〔数値は当方のGPSウォッチデータによる参考値〕

・ 0 km ~   6km 2車線→1車線へ道幅が狭くなりながら、上り坂が続く。 +96m

・ 6 km ~   9km 1車線の山道を下って海沿いへ。   - 51m

・ 9 km ~ 10km 前半2回目の 登坂(急坂)区間。   + 70m (平均勾配 i= +7.0%)

・10 km ~ 12km 再び山道を下り海沿いの集落へ。 - 112m (平均勾配 i= -5.6%)

降坂の途中に、観光名所の “元乃隅神社” があります。この日は曇でしたが、ここは夏の青空と海に赤く連なる 鳥居が映える絶景スポットです。

 

・12 km ~ 16km 前半3回目の 登坂(激坂)区間。 + 313m (平均勾配 i= +7.8%)

この区間は、海沿いの集落(津黄地区)から山の上(千畳敷高原)まで、L=4.4km の道のりで 標高差313mの高所まで、一気に登ります。この激坂区間では並行イベントとして、区間タイムを計測してスピードを競い、上位の成績者は表彰もされます。(全員の完走証に区間タイムと順位が記録されます。)

激坂区間は、こんな感じで始まります。

 

途中、延々と登り坂が続きます。歩いて登る人がほとんど・・・

 

登りきった頂上では、大きいエイドステーションが待っていますw

 

・16 km ~ 28 km 山道を下り平坦な田園地帯へ。 - 294m (平均勾配 i= -2.5%)

山中の狭い山道を下ります。鬱蒼とした森の中を駆け下る感じで、陽も差し込まず路面もウェットの区間が長く、所々急勾配のため滑りやすいので要注意です。

25km付近から平地に下り、森の中と比べると気温が急に上がった感じとなり、また、フラットな農道を走るので途端に疲れを感じる区間です。

 

・28 km ~ 33 km 後半の 登坂(急坂)区間。   + 170m (平均勾配 i= +3.4%)

またまた(4回目の)登坂区間となります。数字の上では平均勾配が緩いようですが、後半の疲労が溜まっている頃に上り坂・・・。しかも、この坂が長いです。4kmくらい続きます・・・。

 

・33 km ~ ゴール 山の上の棚田を横目に坂道を下り、ひたすらゴールへ。 - 190m (平均勾配 i= -2.1%)

峠を越えて 34km 付近にエイドが現れます。ここのエイドの果物(特にイチゴ)とハーブティーが疲れた身体に染みわたっていきます。(いわゆる “五臓六腑に染みわたる” ってやつですねw)

ここで少々身体を休め、ビタミン補給後に、緩い下り坂を駆け下ります。40km付近まで下りが続くため、いつものフルマラソンより後半が楽にさえ思えてしまいます。(これだけ登りで苦しんだら、そう思えてしまうか。)

ラスト2kmは微妙に下っています。しかし、”疲れ” と “暑さ” と “もうすぐ楽になれる思い” から、なかなか足が前に出ませんが、最後の頑張りでゴールへ到着です。

ゴール後は、”長州どり” のやきとり、とり鍋のおもてなし。(参加者には各1杯無料です)

 

4.ペース配分 ~ 今までの実績が sub4.5~5 程度な私の場合

この大会で PB(Personal Best)を狙うことは無謀です。前述のとおり、これでもかと押し寄せる急坂・激坂を制覇しなければなりません。PB狙いならばもっと楽に完走できる、緩い地形の大会を選ぶべきでしょう。

去年(2022.6)初めて走った時に、このコースの過酷さを思い知らされました。予備知識として事前に予習していたんですが、実際に走ってみると 坂 坂 坂 のフルコースメニューで、登りは歩いてる時間が長いくらいです。

そんな感じでなんとか完走して、ギリギリ sub5 達成したんですが、今年(2023.6)は昨年の記録を、少しでも上回ろうとペース配分を下表のように計画しました。

距離(m) ペース(/km) 累積標高(m)   区間  高低差 区間勾配 区間平均ペース( /km )
2022〔実績〕 2023〔目標〕 前回大会との差
1.0   6:52 +  17 –  17 + 96 m + 1.6 % 6:39 6:10 – 0:29
2.0   6:25 +  38 –  38
3.0   6:47 +  41 –  17
4.0   6:29 +  41 –  33
5.0   6:22 +  47 –  11
6.0   6:56 +  54 –  26
7.0   5:24 +  17 –  54 – 51 m – 1.7 % 6:13 5:50 – 0:23
8.0   6:03 +  13 –  64
9.0   7:11 +  70 –  33
10.0   8:16 +  76 –   6 + 70 m + 7.0 % 8:16 8:00 – 0:16
11.0   5:49 +  26 –  80 – 112 m – 5.6 % 6:42 6:00 – 0:42
12.0   7:34 +  45 -103
13.0   9:21 +124 –  12 + 313 m + 7.8 % 9:01 8:20 – 0:41
14.0   8:07 +  71 –  23
15.0 10:02 +103 –  20
16.0   8:33 +  76 –   6
17.0   7:43 +  21 –  41 – 294 m – 2.5 % 6:19 6:00 – 0:19
18.0   5:58 +    9 –  58
19.0   5:50 +    6 –  73
20.0   5:39 +  49 –  53
21.0   5:58 +  39 –  51
22.0   6:40 +  40 –  65
23.0   5:52 +  21 –  56
24.0   8:13 +  48 –  28
25.0   5:04 +  11 –  93
26.0   5:16 +  10 –  25
27.0   5:49 +    7 –  15
28.0   7:46 +  18 –  15
29.0 9:28 +  69 –   9 +170 m + 3.4 % 9:09 8:00 – 1:09
30.0 10:18 +  71 –   8
31.0   8:15 +  46 –  26
32.0 11:15 +  91 –   9
33.0   6:29 +  11 –  66
34.0   5:58 +  14 –  67 – 190 m – 2.1 % 6:40 6:20 – 0:20
35.0   8:46 +  16 –  35
36.0   5:55 +  16 –  34
37.0   6:43 +  26 –  35
38.0   5:27 +  21 –  66
39.0   7:22 +  35 –  34
40.0   6:47 +  26 –  51
41.0   6:26 +  15 –  34
42.0   6:33 +  32 –  35
NETタイム(2022大会)〔実績〕 NETタイム(2023大会)〔目標〕 前回大会との差
4:58:08 4:40:00 - 0:18:08

このコースは、平均勾配が1%以下となるような平坦な区間はありません。緩く上るか下るか、急坂もしくは激坂かといった区間が続くので、それぞれの区間で目標タイムを決めて、最終的に 4:40:00 以内にゴールすることを目標としました。

 

5.はたして結果は・・・

距離(m) ペース(/km) 累積標高(m)   区間  高低差 区間勾配 区間平均ペース( /km )
2022大会 2023大会 増 減
1.0   6:15 +  16 –  18 + 96 m + 1.6 % 6:39 6:02 – 0:36
2.0   5:27 +  35 –  33
3.0   6:05 +  41 –  20
4.0   5:57 +  43 –  34
5.0   6:03 +  48 –  15
6.0   6:25 +  59 –  31
7.0   5:27 +  21 –  57 – 51 m – 1.7 % 6:13 6:10 – 0:03
8.0   5:33 +  11 –  65
9.0   7:30 +  71 –  31
10.0   7:09 +  74 –   5 + 70 m + 7.0 % 8:16 7:09 – 1:07
11.0   5:15 +  30 –  84 – 112 m – 5.6 % 6:42 5:14 – 1:28
12.0   5:13 +  35 –  94
13.0   9:59 +125 –   6 + 313 m + 7.8 % 9:01 9:26 + 0:25
14.0   8:29 +  77 –  21
15.0 10:59 +113 –  25
16.0   8:17 +  63 –   5
17.0   6:27 +  17 –   6 – 294 m – 2.5 % 6:19 6:30 + 0:11
18.0   5:55 +  13 –  21
19.0   5:48 +    4 –  25
20.0   6:12 +  49 –   5
21.0   7:37 +  47 –  42
22.0   6:32 +  37 –  81
23.0   5:45 +  30 –  48
24.0   7:58 +  38 –  57
25.0   5:32 +  12 –  64
26.0   6:47 +  10 –  26
27.0   6:09 +    9 –  12
28.0   7:23 +  25 –  14
29.0 11:43 +  77 –  11 +170 m + 3.4 % 9:09 9:29 + 0:20
30.0 11:27 +  62 –   7
31.0   7:09 +  46 –  25
32.0 11:15 +  81 –  14
33.0   5:49 +  15 –  63
34.0   6:01 +  10 –  67 – 190 m – 2.1 % 6:40 7:38 + 0:58
35.0   9:58 +  20 –  33
36.0   5:55 +  14 –  42
37.0   8:09 +  25 –  38
38.0   6:28 +  25 –  59
39.0   8:07 +  48 –  45
40.0   7:43 +  21 –  52
41.0   8:17 +  14 –  28
42.0   8:01 +  35 –  39
NETタイム(2022大会) NETタイム(2023大会) 増 減
4:58:08 5:04:27 + 6:19

結果は上表のとおり、目標タイム( 4:40:00 )どころか前回大会をも上回ることもできず、惨敗でした。

 

6.完走はしたけれど、感想は・・・

前回の初出場時と比べて、コンディションは良かったと思います。昨秋からのレース続きで疲れていた足の調子も今春には復調しており、2週間前の「えびすだいこくマラソン」では、リレー形式ですが約20㎞をなかなかいい感じで走りきれていました。

今回のペースを前回大会の自身の記録と比べると、

前半(  0~12km ): - 0:39 /km

中盤( 12~28km ): + 0:15 /km

後半( 28~42km ): + 0:44 /km

このような展開となってしまい、前半で飛ばし過ぎて、中盤で早くもジリ貧、後半で貯金を使い果たしてゲームオーバー的な内容となってしまいました。敗因として挙げられることは、

前半のハイペースが効いて、後半ヘロヘロになってしまった。典型的な駄目パターンですね。

後半の余力もないまま、28 ~ 33km の急坂登坂区間を歩くのはまだいいとして、その後の全体的に緩く下る区間に点在する、ちょっとした上り勾配(前半では苦にもならない緩い上り)でも歩いてしまう始末で、タイムロスも甚だしい結果となりました。

総括すると、この後半のタイムロスが響いたことが敗因で、今から思い返すと何であの程度の坂で歩いてしまったんだろう・・・ と反省させられます。

今後の反省材料として、今回の様にペース配分を事前に考え目標を立てて走ることは評価できると思いますが、あくまでも最後まで走り続けることができるように、後半の体力(走力)を温存する ネガティブスプリット をベースに区間タイムを設定して走り切る。といったレース展開にしていこうと思います。

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